夫婦とWanのお気楽山旅 ![]() |
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| 鉢伏山・前二ツ山 | 2005年6月24日(金) 天気:晴 メンバー:夫婦+Wan |
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■コース■ 高ボッチ草競馬場8:35→鉢伏山駐車場10:40→鉢伏山11:08〜11:55→前二ツ山12:55〜13:10→鉢伏山駐車場14:20 (歩程2時間40分、所要5時間45分)
横浜から岡谷までは、距離感ではかなり遠いが、高速道路を下りて30分ほどで高ボッチ高原に着けるので、所要時間は奥多摩の外れとあまり変りません。 岡谷ICから国道20号線を塩尻方面に進み、塩尻峠を越えてすこし下った右側に高ボッチ高原の標識があります。これに入るが、里道のような一車線の頼りない道です。高ボッチスカイラインという名前からイメージしていたのとはかなり違う貧弱な道でした。 要所要所の分岐に案内表示があり、これにしたがって進むとだんだん山道になり、国道から15分ほど走ると左手が開けた場所に出ました。ここが毎年8月第一日曜日に草競馬が催される競馬場でした。 競馬場の広い空地に車を停める。先着車は1台しかいません。ウィークデイの朝で、あたりはひっそりしています。
よく見ると草原にはワラビがぽつりぽつり出ています。葉が展開しているものがほとんどだが、まだ食べられそうなものもある。しばしワラビ採りをして駐車場に戻りましたが、先刻われわれのすぐあとに駐車場に入ってきた地元の人が山菜採りの身支度で競馬場の方に入っていったので、そちらに行ってみることにしました。 数人の人が競馬場の柵の中で山菜を採っています。何が採れるのかと聞くと、やはりワラビだという。彼らに混じってわれわれもまたここですこしワラビ採りをしました。あたりにはレンゲツツジやアヤメが咲いています。 ひとしきりワラビ採りをして、高ボッチに移動しました。自然保護センターの前に大きな駐車場があり、ここに車を停めました。ここからは北アルプスが眺められるようだが、あいにく大気がかすんで山はまったく見えません。わずかに塩尻、松本方面の市街地が見えるだけです。 ムックを車から下ろしたら、近くで掃除をしていた自然保護センターの係員に、犬は駐車場内のみ、山に入るなら車に置いていくようにと言われました。おいでなすったな、と思いました。なにせここは、犬連れ登山にもっとも頑固な偏見と誤解を抱いている、悪名高い長野県の自然公園です。 しかし素朴な疑問ですが、両側を柵で囲まれた高ボッチの石ころだらけの遊歩道を、犬を連れて歩いてどんな影響があるというのだろう。 あたりをひととおり見て回りましたが、犬の同伴を禁止する文言はどこにも掲示されていません。いうまでもなく、自然公園法には犬の同伴を禁止する条文はありません。現在のところ、その種の条例は長野県にもないと思います。また、犬の同伴が自然環境に著しい悪影響を与えるという信頼できる研究結果も調査データもすくなくとも私の知るかぎり公表されていません。駐車場には3人ほどのハイカーが身支度をしているだけなので、他の登山者や観光客に犬連れが迷惑になるような混雑状態でもありません。要するに根拠のない「指導」が口頭で行なわれたわけです。 根拠のないイヌキンを一方的に行なうのはやめてほしい。大半の問題はマナーの向上で解決できるのだから、一方的な禁止ではなく、何がいけない行動であり、どんなことに注意して自然公園内で行動すべきか、きちんと注意表示をすることで利用者の理解と協力を得る方向で自然公園の管理をしてほしい。こういうことを何回となく自治体や管理機関にお願いしているのですが、彼らは当り前なこの声になかなか耳を傾けてくれません。山岳地域の環境荒廃が進んでいる今、犬を連れているいないに関わらず、こうしたマナー・ルールへの利用者の関心向上と遵守こそがもっとも優先して進められなければならない基本的な取組課題だと思うのですが、すくなくとも利用者側から見るかぎり、利用者を巻き込んだそうした施策が意欲的に進められているようには感じられません。 しかし犬を連れていようといまいと、原則として現地管理機関の指示に従うというのが登山者や観光客が守るべき基本的なルールであると私は思っているし、あたりには花もないし高ボッチに登っても展望はないので、トイレを済ませ、売店で飲物を買ってすぐ駐車場を出ました。 すこし進むと右手にツツジのきれいな丘があります。路肩に車を停めて、ワラビ採りをしながらここを散策しました。 その丘から見ると、前方の横峰にツツジがきれいに咲いています。横峰に移動して、またツツジ見物をしました。 横峰の斜面にはワラビ採りの人が何人か入っていました。それを見たら家内がまたやる気を出して、われわれもツツジを鑑賞しながらワラビ採りをすることにしました。 登り口付近はヤマツツジがきれいに咲いていました。車の轍の跡がついていて、道もしっかりしている。すこし登ると高ボッチ方面がよく見渡せます。ここも気持のいい場所です。
さらに登るとレンゲツツジがきれいに咲いています。道路から見えた山菜採りの人が3人、レンゲツツジの中でワラビ採りをしています。地元の人のようで、大きな袋に山菜がいっぱい入っています。家内は俄然ワラビ採りに夢中になってしまいました。私は写真撮影に忙しい。 30分ほど、ツツジを楽しみながらワラビ採りをして、かなりの収穫になりました。 大満足で鉢伏山に移動しました。 進むにつれてレンゲツツジがますますきれいになります。遠足の小学生が元気に車道を歩いている。鉢伏山荘のすこし手前の道路から見る谷むこうの鉢伏山の斜面は緑の笹原に見事にレンゲツツジが咲き広がり、素晴らしい光景です。写真を撮っている人が数人います。鉢伏山には10年ほど前の8月に一度来ていますが、晩夏と今では景色がまったく違います。 鉢伏山荘の駐車場は有料で、500円です。入口には駐車料金を徴収する男性がいました。高ボッチで犬連れはだめと言われたので、ここはどうかとちょっと心配しましたが、ムックの姿を見ても何も言いません。料金を払って駐車場の一番奥に進みました。レンゲツツジの花どきの今は、土・日曜日はきっと満車状態になるになるのでしょう。この日はウィークデイのため、駐車している車は少ないが、できるだけほかの登山者と離れた方がいい。 ここは国立公園の第一種特別地域に指定されているとのことだが、もちろん第一種特別地域であっても自然公園法では犬の同伴は禁じられていません。遊歩道以外の保護区域に立ち入らないこと、動植物の採取はしないことなどの禁止事項が駐車料金の領収証に書かれているが、犬禁の文字はありません。高ボッチの自然保護センターの管理方針がおかしく、鉢伏山の対応が合法的なのです。こうした対応をしてくれると本当にありがたいと思います。 あたりいったい、見事なレンゲツツジの群生地が広がっています。想像していた以上の素晴らしさです。これほど見事なレンゲツツジを見たのは、一昨年の殿城山以来です。殿城山も素晴らしかったが、鉢伏山のレンゲツツジはそれを上回る素晴らしさです。
駐車場の奥から鉢伏山を目指しました。あたりの斜面は見渡すかぎりレンゲツツジの海です。ちょうど花の見頃で、まだ蕾も多い。花が活き活きしています。 石ころだらけの幅広い遊歩道に出ても、人はほとんどいません。美ケ原がすぐ向こうに見えます。薄曇りであまり暑くなくてちょうどいい。今歩いてきた駐車場からの斜面も見事なレンゲツツジだが、遊歩道のむこうにもそれに劣らないすごい群生地が広がっていて、感激の連続でした。 石ころだらけの遊歩道を進むとすぐに分岐に出ました。左の広い道は二ツ山方面の道で、これはあとで歩くことにして、われわれはまっすぐ、鉢伏山の山頂を目指します。あいかわらず道の両側はレンゲツツジのお花畑です。
ひと登りで平らな広い山頂に出ました。どこが頂上だかわからないような場所です。笹原に丈の低いカラマツの疎林が広がり、レンゲツツジが咲き広がっています。左手に一等三角点、右手には鉢伏神社の石の鳥居と小さな神社。振り向くと今歩いて来た鉢伏山荘や前鉢伏山がよく見えます。360度の展望といいたいが、相変わらず北アルプス方面は見えません。高ボッチ、蓼科山と北八ヶ岳、美ケ原などがよく見えます。すこし先には古ぼけた展望台があり、数人のハイカーが展望を楽しんでいました。
昼食後、先ほどの分岐まで戻って、二ツ山方面への広い道に入りました。数人のハイカーが歩いているが、彼らはすぐに引き返していき、あたりには誰もいなくなりました。 鉢伏山の北側の斜面は谷に向かってレンゲツツジが赤い絨毯を広げたようにどこまでも広がっています。ひとつ尾根を回り込むとその先の斜面もまたレンゲツツジの花の海で、行けども行けどもレンゲツツジの赤い海が続いている。まったく言葉にならないくらい素晴らしい。 笹原の中にところどころカラマツやダケカンバの疎林が点在する明るい尾根にどこまでもレンゲツツジが広がっている道をのんびり1時間ほどかけて前二ツ山まで歩きました。その先にもまだ二ツ山に向かって道は伸びているが、もうこれだけレンゲツツジを堪能すれば充分です。前二ツ山の木陰で小休止して、来た道を引き返しました。途中で振り返ると、蓼科山から編笠山まで、八ヶ岳の山並が全山はっきりと見えました。
鉢伏山の分岐まで戻ったら、数人のハイカーが休んでいて、地元の人らしい女性が、去年も来たけれどレンゲツツジはこれほどきれいではなかった、と言っていました。レンゲツツジにかぎらず、環境の厳しい高山に生えて大ぶりの花を咲かせる草や木は、土壌の栄養が乏しいので数年に一度しかきれいに花を咲かせないといいます。今年の鉢伏山のレンゲツツジは当り年だったのかもしれません。 10年分のレンゲツツジを半日で見てしまったような感激の山歩きでした。 |
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